大阪狭山市大野中 3個のアシナガバチの巣を駆除

伸び放題の垣根、入り口付近に車いすの画像

大阪狭山市大野中で丸々と太ったアシナガバチの巣を駆除してきました。
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目次

足の不自由な利用者さんを救え!――大阪狭山市、ヘルパーさんからのSOSと波板の陰に潜む三つの脅威

第一章:お盆休みの緊迫と、駆け巡る救命のコール

世間が8月中旬の盆休みに包まれ、街全体がどこかゆったりとした休日の空気感に満ちていた頃。しかし、私たち蜂駆除業者にとって、この時期は年間で最も緊張感が高まる「最盛期」のまっただ中である。

私は、作業車に積み込んだ機材や防護服、薬剤などの消耗品のチェックと在庫確認に追われていた。真夏の連戦に備え、万全の態勢を整えておくためだ。

そんな時、腰の携帯電話が激しい着信音を鳴らし、静寂を打ち破った。

画面に表示された番号を押し、耳に当てる。

「もしもし、【家の110番】の中山と申します!」

「あっ、もしもし! 今、ホームページで【家の110番】さんを見つけたのですが……お願いしたら、今日にでもすぐに来ていただくことは可能でしょうか……!?」

受話器の向こうから飛び込んできたのは、地域包括支援センターの訪問ヘルパーの女性の声だった。その声色からは、尋常ではない切迫感と焦りがひしひしと伝わってくる。

「はい、大丈夫ですよ! 本日すぐにお伺いできます。一体どうされましたか?」

「実は、私が担当している一人暮らしの利用者様のお宅なんですけど……玄関のすぐ近くに、大きなハチの巣ができてしまっていて! その方、足が不自由で普段は電動車いすで生活されているんです。もし刺されたりしたら自力で逃げることができませんし、私自身も訪問するたびに恐怖で腰が引きけてしまって……」

足が不自由で車いす生活を送るご高齢の利用者様。万が一、ハチの群れに襲われれば、避難することも身を守ることもできず、命に関わる大惨事になりかねない。

ヘルパーさんの切実な訴えに、私のプロとしての危機感が跳ね上がった。

「それは一刻を争いますね! 場所はどちらでしょうか? ちなみに、ハチの種類や巣の形は分かりますか?」

「場所は大阪狭山市の大野中です! ハチの種類まではちょっと分からないのですが……巣の形ですか……?」

ヘルパーさんはハチの知識がなく困惑されていたため、私は分かりやすく問いかけた。

「巣の表面に、ハスの実やシャワーヘッドのように穴がたくさん開いている形でしょうか? それとも、マーブル模様の丸い球体でしょうか?」

「あっ! それなら分かります! シャワーヘッドにそっくりです!」

――正体は「アシナガバチ」だ。

いくらスズメバチより穏やかと言われるアシナガバチであっても、刺されればアナフィラキシーショックを引き起こす危険性は十分にある。ましてや車いすから逃げられないご高齢者にとっては、凶器そのものだ。

「アシナガバチですね、了解しました。すぐに準備して向かいます!」

「ありがとうございます!現場周辺は道が入り組んでいて少し分かりにくいので、近くのホームセンターで待ち合わせしましょう。そこから私の車で誘導します!」

私は機材の点検を最速で終えると、愛車に飛び乗り、指定された大阪狭山市のホームセンターへとアクセルを踏み込んだ。

第二章:置き去りにされた環境と、「空き家」同然の要塞

約束のホームセンターでヘルパーさんと無事に合流し、名刺交換を済ませた後、彼女の車を追うようにして利用者様のご自宅へと向かった。

到着した場所は、豊かな緑に囲まれた閑静な住宅街の一角だった。

しかし、お宅の周囲に目をやると、手入れのされていない垣根や植え込み、背丈ほどに伸びきった雑草が敷地全体を覆い尽くすように繁茂していた。

足が不自由で室内や車いすでの移動が精一杯のご主人様には、お庭の手入れなどできるはずもない。そして、車いすが通れる動線だけがわずかに確保されている状態だった。

人間活動の気配が薄く、天敵の視線も遮られるこの環境は、ハチたちからしてみれば、まさに「安全な空き家」同然の絶好の楽園だったのだ。

「お父さ~ん! 駆除の業者さんが来てくれたよ~!」

玄関の鍵を開け、ヘルパーさんが明るい声で奥へと呼びかける。

すると、部屋の奥から、少し掠れた、しかし温かみのあるご主人様の声が返ってきた。

「あ~、すまないねぇ~! 足が不自由なもんで、ここから失礼するよ~! どうぞよろしくお願いします~!」

「お任せください! ヘルパーさんの立会いのもと、今から完璧に駆除させていただきますね! ご安心ください!」

私は声の聞こえる奥に向かって力強く応えると、すぐさま作業の準備に取りかかった。

まずはヘルパーさんに協力してもらい、ハチが家の中に侵入しないよう、すべての窓や戸締まりを徹底的に確認した。

営巣された波板の庇、手前には伸び放題の垣根が見える画像
営巣された波板の庇、手前には伸び放題の垣根が見える
家の両端いっぱいまで波板の庇がかかっている画像
家の両端いっぱいまで波板の庇がかかっている
左奥には波板で囲まれた閉鎖空間、ここでアシナガバチの巣が見つかった画像
左奥には波板で囲まれた閉鎖空間、ここでアシナガバチの巣が見つかる

安全を確保した上で、問題の現場の調査に入る。

玄関前には、普段ご主人様が使われている電動車いすがポツンと置かれ、充電コードが伸びていた。

その玄関アプローチの上部には、雨除けとして波板で作られた大きな庇(ひさし)が、建物の端から端へと設置されている。

問題の左奥に視線をやると、その庇からさらに縦方向へ波板の壁が継ぎ足され、まるで「コの字」のように囲まれた小さなポケット状の空間が作られていた。そこには、長年使われていないであろう古い洗濯機が1台、寂しげに置かれている。

「なるほど……ここはすごいな」

周囲を波板に囲まれ、雨風を完全にシャットアウトし、外からの視線も届かない死角。

アシナガバチにとって、これ以上ない「夢の要塞」である。

案の定、その「コの字」の天井の角に、誰にも邪魔されることなく丸々と大きく成長した見事なアシナガバチの巣がドッシリとぶら下がっていた。

しかし、長年の経験から培われた私の直感が告げていた。

「これだけ条件が揃っている場所だ。1個だけで終わるはずがない……」

私は周囲の植え込み、屋根の隙間、外壁の凹凸に至るまで、穴が開くほど念入りに探索を続けた。

すると――私の予想は的中した。

丸々と太った最初の巣のすぐ反対側の影に、もう1個、作り始められた小さな巣がぶら下がっているのを発見した。

さらに視線を上へと誘導し、換気扇フードの奥を覗き込んだ瞬間、思わず息を呑んだ。

なんと、換気扇フードの真上にも、最初の巣に負けないほど巨大で丸々と太った「3個目の巣」が不気味に鎮座していたのだ。

垣根や雑草を含め、敷地全体を徹底点検したが、ハチの巣はこの「波板で囲まれた玄関横の一角」だけに集中して作られていた。

四方をしっかり囲まれたこの場所が、自分たちの命と子孫を守る上で最高の環境であると、彼らは完全に理解していたのだ。アシナガバチの生存本能と周到さに、改めてプロとして感嘆させられた。

第三章:袋のネズミと、過酷な選択

丸々と太ったアシナガバチの巣の画像
丸々と太ったアシナガバチの巣
反対側にも小さな巣が見つかった画像
反対側にも小さな巣が見つかる
駆除後、巣跡を清掃した画像
駆除後、巣跡を清掃
換気扇フードの上にさらに大きなアシナガバチの巣が見つかった画像
換気扇フードの上にさらに大きなアシナガバチの巣が見つかる
換気扇フードを養生シートで包み駆除に備える画像
換気扇フードを養生シートで包み駆除に備える
駆除されたアシナガバチの巣の画像
駆除されたアシナガバチの巣
駆除後、巣跡を清掃した画像
駆除後、巣跡を清掃

「玄関の至近距離に、巣が3個……。よくぞ今まで誰も刺されずに済んでくれた」

車いすのご主人様が、もし訪問時や外出時にこのハチの群れと鉢合わせていたら――逃げる術のないご主人様が集中攻撃を受けていた恐怖を想像すると、背筋が寒くなった。

「よし、一気に攻めるぞ!」

まずは、左端のコの字型に囲まれた空間にある2個の巣から撃滅に取りかかる。

ハチたちにとってこの閉鎖空間は、外部から発見されにくく雨風もしのげる天国だったかもしれない。しかし、駆除する私からすれば、逃げ場のない「袋のネズミ」に追い詰めたも同然の配置である。周囲を覆う波板と壁が、そのまま完璧な「天然の養生シート」として機能してくれるのだ。

私は波板のわずかな隙間を一時的に養生テープで塞ぎ、逃げ道を完全に遮断した。

「準備完了……くらえっ!」

トリガーを引き絞り、2個の巣めがけて強力な薬剤を一気に噴射した。

「プシューーーーーッ!!」

高圧の薬剤シャワーが狭い空間を満たす。

一瞬にしてパニックに陥ったアシナガバチたちは、壁や波板にぶつかりながら狂ったように暴れたが、逃げ出す隙間はどこにもない。やがて薬剤を全身に浴びたハチたちは、バラバラと音を立てて地上へ崩れ落ち、次々と息絶えていった。

間髪をいれず手際よく2個の巣を根元から削ぎ落とし、亡骸とともに専用袋へ回収する。巣跡には削り残しがないよう完璧に清掃し、二度と巣を作らせないための強力な忌避剤をたっぷりと染み込ませた。

続いて、換気扇フードの真上に鎮座する、最大級の「3個目の巣」の駆除へと移る。

まず、フードの隙間から薬剤の煙や興奮したハチが室内のご主人様の部屋へ流れていかないよう、室内側と繋がる通気口の周りを養生シートで厳重に密閉包囲した。

外側は、既存の庇と壁面がそのままハチの飛散を防ぐ「防護壁」となってくれる。

準備が整い巣に狙いを定める、噴射された薬剤が巣に群がっている大量のアシナガバチを一気に包み込んだ、

バサバサと激しい羽音とともに、大量のハチが地面へ叩きつけられていく。なかには大量の薬剤を浴びながらも、最後の力を振り絞ってよろめきながら大空へ飛び立とうとするハチもいたが、数メートルも飛べずにそのまま路面上へと落命していった。

風雨や外敵から守られた要塞の中で平和に繁栄し、今日まで命を繋いできたアシナガバチたち。

彼らにしてみれば、自分たちの平和がこんな一瞬にして打ち砕かれるとは思いもしなかっただろう。

「申し訳ないな……。だが、ここには守らなければならない人の命があるんだ」

心の中で静かに呟きながら、私は3個目の巨大な巣と、地面に散らばった無数の亡骸を丁寧に拾い集めた。

周辺に「戻りバチ」がいないか、他の場所に隠れた巣がないかを徹底的に最終点検し、すべての駆除工程が完全に終了した。

少し離れた安全な場所から、不安そうに作業を見守っていたヘルパーさんに向かって、私は頭の上で大きく両手で「〇(マル)」のサインを作ってみせた。

回収された3個の巣の画像①
回収された3個の巣①
回収された巣の画像②
回収された巣②
回収された巣の画像③
回収された巣③

第四章:甘いオアシスと、地域に根ざすプロの誓い

「ええっ!? 3個もあったんですか!?」

回収袋の中に収められた大小3つの巣を見せると、ヘルパーさんは目を丸くして金縛りにあったように驚いていた。

そしてすぐさま玄関へ駆け寄り、奥のご主人様へ向かって大声で報告してくれた。

「お父さ~ん! 無事に駆除終わったよ~! なんとハチの巣、3個もあったよ~!」

「ええ~っ!? 3個もですか! いやぁ~、それは本当に助かりました! 中山さん、本当にありがとうございました~!」

奥から聞こえてくるご主人様の晴れやかな声に、私の胸の奥がじんわりと温かくなった。

車いすでの移動という大きな ハンディキャップを抱えるご主人様にとって、玄関脇に潜んでいた3つの刺客は、まさに日常に潜む命の脅威だった。それを取り除き、再び安心して風を感じられる日常を取り戻せたこと。この仕事をしていて、これ以上の喜びはない。

ヘルパーさんに代筆で作業完了の書面にサインをいただき、アフターフォローとなる「再営巣無料保証」の説明を行った。

さらに、私たちが蜂駆除だけでなく、お庭の環境改善や「草刈り作業」も承っていることをお伝えした。

すると、ヘルパーさんはハッと目を見開いた。

「えっ! 中山さん、草刈りもやってらっしゃるんですか!? 実は、この伸び放題の草木をどうにかしたくて、お父さんと一緒にずっと良い業者さんを探していたところだったんです!」

足が不自由なお父様にとって、庭の雑草や手入れのできない垣根は、ハチを呼び寄せる根本的な原因となっていた。駆除だけでなく、その原因そのものを絶たなければ本当の解決にはならない。

「ぜひお願いします!」とその場でご相談を受け、後日改めてお庭全体の草刈り作業にお伺いすることとなった。

道具をきれいに洗い、車に積み込んで乗り込もうとしたその時、ヘルパーさんがパタパタと駆け寄ってきた。その手には、一本のアイスキャンデーが握られていた。

「中山さん、これ、奥のお父様からです!『暑い中、命を救ってくれてありがとう』って。良かったら召し上がってください!」

「えっ……ご主人様から……! ありがとうございます! ご主人様に『本当にごちそうさまです』とお伝えください!」

私は深々と頭を下げ、車内でそのアイスキャンデーの袋を破った。

口に含んだ瞬間、冷たさと素朴な甘みが、乾ききった喉を通って全身の疲労にしみ渡っていく。猛暑の現場で汗を流し切った身体にとって、それはどんな高級スイーツよりもありがたい、最高のオアシスだった。

太陽はさらに高く登り、車外のアスファルトからは陽炎が立ち上っている。

私は愛車のエンジンをかけ、次なるSOSが待つ現場へと向けて、大阪狭山市の街をあとにした。

【後日談:ハチ駆除から、安心の空間づくりへ】

伸び放題の垣根の画像
伸び放題の垣根
剪定後の垣根の画像
剪定後の垣根
剪定前の画像
剪定前
剪定後の画像
剪定後
草刈り前の画像
草刈り前
草刈り後の画像
草刈り後
草刈り前の画像①
草刈り前
草刈り後の画像②
草刈り後
草刈り前の画像③
草刈り前
草刈り後の画像④
草刈り後

ハチ駆除の作業が終わった数日後、事前のお約束通り、私は再びご主人様のお宅をお訪ねし、敷地全体の草刈り・剪定作業を執り行いました。

訪問時にお渡ししていた当店のチラシをじっくり読んで下さっていたそうで、見通しの悪くなっていた垣根をさっぱりと剪定し、足元に生い茂っていた雑草を一網打尽に除去いたしました。

作業が完了すると、見違えるように日当たりと風通しが良くなり、ハチが巣を作りやすい「死角」は完全に消滅しました。

ご主人様も電動車いすで庭先まで出てこられ、「これで車いすでも安心して外に出られるし、ハチの心配もなくなったよ」と、心からの笑顔を見せてくださいました。

私たち【家の110番】は、ただ目前のハチを退治するだけの業者ではありません。

ハチを呼び寄せてしまう根本的なお庭の環境改善、草刈り、再発防止策に至るまで、お客様が心から安心して暮らせる環境づくりをトータルでサポートいたします。

お庭の害虫やお困りごとがあれば、いつでもお気軽にご相談ください!

【お問い合わせ・ご相談】 📞 090-9546-7731 📞072-468-9502 (代表:中山)
   「ホームページはこちら」

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